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“ライシテ(政教分離)”の戦いは続く

フランス北東部の公立学校に通うムスリムの女生徒が、宗教上の理由から体の線を隠す黒い長いスカートを穿いて登校したために出席を断られた。公的機関においては宗教的な衣裳を排除する理由にはフランスの“ライシテ(政教分離)”の原則がある。

フランス国民がフランス国家に帰属するためは「自由・平等・博愛」に表される人間の理性を最重要視する宗教に帰依しなければならない。

フランス政府の考え方とは「人間は経験しながら理性を獲得してから、何らかの主義主張や宗教戒律を選択して、自ら縛られるのは構わないが、経験が不足して理性の確立していない未成年のうちに、それらを選択してはならない」というものだ。

宗教改革や市民革命の影響が垣間見られるが、幼児洗礼を禁じて信仰告白を優先するかのように、先天的、先験的(アプリオリ)な宗教の強制を拒んでいる。

公的な学校では、生徒の良心の自由を涵養するために一度、あらゆる宗教的な束縛から解放させて無宗教化させる。その場所では宗教的帰属を明らかにするシンボルや衣裳・風俗はすべて主体性を回復させる目的に沿って排除されなけらばならない。

すべての宗教から逃れうるのだという経験を獲得して、初めて真の良心の自由をも獲得するのだという考え方に基づいている。十字架であれキッパであれベールであれ、外せないと拒否するからには宗教的な強制が心理的に作用しているはずであって、それ自体が良心の自由を涵養する妨げになっている、と判断される。

この考え方が理解できない限り、フランスのムスリム移民はフランス国民にはなれないだろう。

黒ロングスカートは宗教的?イスラム教女子生徒が出席禁止に、仏 2015年04月30日 16:37 AFP BBNEWS

【4月30日 AFP】フランス北東部の学校で、黒いロングスカートを着て登校したイスラム教徒の女子生徒(15)が「宗教性を誇示した服装」だとして授業への出席を2度にわたって禁止され、非難の声が起きている。

 この女子生徒は今月、仏北東部シャルルビルメジエール(Charleville-Mezieres)にある学校で、校長から授業への出席を禁止された。女子生徒は体の線を隠したいイスラム教徒の女性が一般的に着用する黒い長いスカートをはいていたが、報道によると、このスカートが校長から「露骨に」宗教的だとみなされたという。

 世俗性を厳格に重んじるフランスの法律では、学校内で特定の宗教への信仰が明らかな格好をすることを禁じている。

 地元教育当局のパトリス・デュト(Patrice Dutot)氏は28日、AFPの取材に「女子生徒は排除されたわけではない。宗教色のない服装に着替えてくるよう言われたが、父親が学校に戻らせなかったようだ」と説明した。この女子生徒は、いつも学校の敷地内に入る前にベールを外していたという。

 フランスでは、学校の世俗性を定めた2004年施行の法律により、イスラム教のベールやユダヤ教のキッパ(男性用の帽子)、キリスト教の大きな十字架などを教育施設内で着用することは全面的に禁止されている。ただし「宗教性を控えめに表すもの」は認められる。

 女子生徒は仏日刊紙アルデネ(L'Ardennais)に対し「ありふれた、とてもシンプルなスカートで、これといって目立つ特徴もない。宗教的な意味なんて全然ない」と語った。

 しかし、地元教育当局は声明で、こうしたスカートを着用することが組織的な「挑発」になる可能性もあると指摘。複数の生徒たちによる抗議行動として行われれば、その後に「ベールをかぶるなどのさらに目につく行動」が続きかねないとして、「教育現場における世俗性の枠組みをしっかりと再確認し、確実に行う必要がある」と述べている。(c)AFP


参考URL:
フランス公立学校における「スカーフ事件」について 東京大学文学部 大学院人文社会系研究科(PDF)
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