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巻き込めるものは巻き込んで

人口が少なく領土の大きい国が生き残るための術がどうあるべきかをモンゴルが見せてくれている。利害関係を増やし、巻き込めるものは巻き込んで自国の安全保障を確保しようとするのが目的ならば、充分にその意図は理解できる。

使用済み核燃料をモンゴルに貯蔵 日米との合意原案判明 2011/07/18 17:57 【共同通信】

 モンゴル産のウラン燃料を原発導入国に輸出し、使用済み核燃料はモンゴルが引き取る「包括的燃料サービス(CFS)」構想の実現に向けた日本、米国、モンゴル3カ国政府の合意文書の原案が18日明らかになった。モンゴル国内に「使用済み燃料の貯蔵施設」を造る方針を明記し、そのために国際原子力機関(IAEA)が技術協力をする可能性にも触れている。

 モンゴルを舞台としたCFS構想が実現すれば、核燃料の供給と、使用済み燃料の処分を一貫して担う初の国際的枠組みとなる。福島第1原発事故を受け、当面は構想の実現は難しいとみられるが、民間企業も含め後押しする動きが依然ある。


モンゴルにとっては、貿易とエネルギーと安全保障のそれぞれの政策が三位一体と化した妙案である。貿易政策では、ウラン燃料の加工輸出と処理をセットに売り込むことで、安定した顧客を確保できる。エネルギー政策では、その顧客から原子力発電に関するノウハウを供給されることが望める上に、自国で原発をつくれば中国やロシアへのエネルギー依存を下げることが出来る。安全保障政策では、顧客の日米を利害関係に引き込むことで、そのまま自国の安全保障を強化できる。

モンゴルの「使用済み燃料の貯蔵施設」と、旧ソ連領の中央アジア諸国からのウラン燃料輸送ルートを結合することで、内モンゴルの背後を脅かし、かつロシアの柔らかい下腹を突き破れる道具を日米両国は手にする。中国辺りがマスコミや左派を煽動して「日米帝国主義が札びらでモンゴル人の顔を叩きながら核のゴミを捨てようとしている」とか言い出すだろう。

参考URL:モンゴルとの協力 原子力の二国間協力(二国間協定非締結国・地域)日本原子力産業協会
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