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プーチンの東方への“ピボット”は失敗したか

ウクライナ危機が勃発した結果、欧州とロシアを繋ぐ天然ガスパイプライン「サウス・ストリーム」の建設計画が断念・中止された。「サウス・ストリーム」は、黒海からブルガリアに上陸してセルビア~ハンガリー~スロベニア~イタリアを通り、支線がクロアチア、オーストリアに達する予定だった。

「サウス・ストリーム」に代わる天然ガスパイプラインは、ロシアから黒海を経由してトルコに至る「ターキッシュ・ストリーム」で、これをギリシアまで延長して、同国を欧州向けエネルギー・ハブにする計画が持ち上がった。ところが、この代案もシリア内戦を巡るロシアとトルコの対立が激化して、雲行きが怪しくなってきた。

中東の紛争拡大によってウクライナ危機が相対的に落ち着いて「サウス・ストリーム」が復活する可能性、プーチンとエルドアン両国の首脳が代替わりするまで「ターキッシュ・ストリーム」が塩漬けになる可能性、ロシアとトルコ両国を我が国やインドが仲介役になって「ターキッシュ・ストリーム」が復活する可能性などがあるが、短期的には改善は見込めない。

Putin's Pivot East Isn't Working DEC 10, 2015 2:00 AM EST Bloomberg View

(前段省略)

In the meantime, Putin's aggressive foreign policies have closed off other potential sources of growth. Bulgaria, for example, was planning to host the landing of South Stream, a gas pipeline that would have connected Russia and the EU across the Black Sea. As the war in eastern Ukraine escalated, however, Bulgaria blocked construction.

Undeterred, Putin turned to Turkey. South Stream was to become TurkStream. And the Russians are building a nuclear plant in Turkey. But that relationship is in a deep freeze following Russia's bombing of Turkish allies in Syria, and Turkey's downing of a Russian jet. As a result, Gazprom is left holding almost $2 billion worth of TurkStream pipes that can only be used under the Black Sea and billions more in stranded investment costs. Russians will no longer be able to go on vacation to Turkish beaches.

(後段省略)


残るは中露が接近して、エネルギー輸出と貿易の比重を東アジアに“ピボット”することだったが、中共のバブル崩壊が起きてしまい、今後はむしろ貿易の縮小が起きかねない。ロシアの輸出するエネルギーの需要そのものが減っている。

この需要減がロシア含む産油国の運命を左右する。第4次中東戦争で原油価格を武器に使ったサウジアラビアは、これ以降は原油増産・価格低落へと方向を転じた。10年を経ずに、ソ連は原油価格の低落によって、当時の西側からの食糧の確保に行き詰まった。これがソ連滅亡の一因となった。

今回の原油価格の低落によって、体制崩壊の憂き目に合うのはスンニ派の雄サウジアラビアか、シーア派のイランか、それともイスラム原理主義と直接対峙するロシアか。自らのレジーム・チェンジを賭けた消耗戦が続いている。
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