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多文化主義は人種隔離をもたらす

政治学者のジョージ・フリードマンが、欧州の多文化主義の失敗と現在の難民危機への対応失敗は彼らをゲストとして扱ったことにある、と述べている。

もとより、多文化主義そのものが同化を求めていない。ドイツに最初に流入したトルコ系移民はガストアルバイターと呼ばれたのだから。

北欧ではその傾向が顕著に見られる。移民の文化は純粋に保持され、現地民への同化を促す契機はない。加えて現地民側にも受け入れる機運は求められない。つまり、そこには文化を受容する際の葛藤もなければ、そこから生まれる新たな文化の可能性もない。

多文化主義そのものが文化の受容を拒んでいる。究極の寛容が究極の不寛容を生んだのであって、多文化主義とは、人種間の婚姻・交友・会食を拒んだ一種の人種隔離政策だった、と想うのが自然だ。

Merkel, Muslims and the Problem of Multiculturalism Dec. 15, 2015 Geopolitical Futures

多文化主義の失敗と弊害をすでに認識しているドイツやスウェーデンにおいて、文化背景と民度が違う移民と難民は知らず知らずに、事実上のゲットーに追いやられるだろう。フランスのように大真面目に同化政策を採用せず、隔離していくと思われる。現状、それしか経済規模を増やしつつ、社会の安定を保つ合理的方法がない。

隔離という意味では、米国のゲーテッド・コミュニティの形成も同じである。たしかに異なる人種、異なる階層、異なる宗派間の接触がなくなれば社会的な摩擦も起きない。必然、それを解決しようという社会的なダイナミズムも起きなくなる。

むしろ、社会が従前の差別を維持して秩序を安定させるために、多文化主義による隔離を選択したと云える。米国でも公民権運動によって、黒人に選挙権が与えられると同時に多文化主義が提唱されるようになったのだから。

ドイツ経済界は、1990年代に事実上の東ドイツ吸収を経て、ユーゴスラビア内戦の難民を受け入れ、古くは1960年代にトルコからガストアルバイターの受け入れをしてきた。

トルコ系やユーゴ難民、旧東ドイツの人間から成る移民のオールドカマーと、それに対して欧州債務危機と難民危機以降に入ってきた難民と不法移民のニューカマーが対立する構図が生まれるはずだが、ここに多文化主義を導入するとどうなるか。

ムスリムという区分は差異の記号に転化して、トルコ系移民の差別につながる。トルコ系移民及びムスリムを差別することで、ユーゴ難民、旧東ドイツの人間を差別せず、ドイツ社会に受容することができるようになる。
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