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彼らの従軍慰安婦の物語

彼ら韓国人の従軍慰安婦にまつわる物語は客観的なストーリーにせよ、主観的なナラティブにせよ、シンパシーを感じる人々に訴えかける情緒やリアリティがなければならないし、外交的決着が図られた時にはその物語の効力は一旦無効化され、仕切り直しには新しいストーリーやナラティブを必要とする。

その意味で、最終的かつ不可逆的(finally and irreversibly)に解決した、という外相会談後の発言は彼らの物語を続けるためのハードルの高さを予感させる。

第2次安倍政権は、慰安婦の公権力による強制連行を否定し、河野談話を継承しながらもそれを検証し、朝日新聞の従軍慰安婦に関する誤報を追及し、同紙に謝罪及び訂正記事を掲載させてきた。

また、岸田外相は日韓の請求権問題は解決済み、との談話を出し、慰安婦問題については日韓外相会談で、最終的かつ不可逆的に解決した、とされた。

もともと従軍慰安婦問題の焦点は、公権力による強制的な連行があったか否かであった。そして、強制連行の事例はついぞ現れなかった。その後、強制の定義を修正しようと、吉見義明・中央大学教授は、その著作『従軍慰安婦』で、次のように述べている。

その女性の前に労働者、専門職、自営業など自由な職業選択の道が開かれているとすれば、慰安婦となる道を選ぶ女性がいるはずはない・・・たとえ本人が、自由意思でその道を選んだように見えるときでも、実は、植民地支配、貧困、失業など何らかの強制の結果なのだ。

『従軍慰安婦』[6,p103] 岩波新書 吉見義明・著 平成7年4月刊行より


かくて強制連行のストーリーは広義の強制性のストーリーに代えられて、河野談話とその外交的決着は強制性のストーリーに沿って進められた。韓国側が決着されたはずの従軍慰安婦問題を蒸し返したときには、強制性の文言はとうに陳腐と成り果てて、使えなくなっていた。

そこで性奴隷(Sexual Slavery)という新たな(主観的に語れる)ナラティブを作り出して、慰安婦に悲劇性を与えた。この虚構のナラティブに実在性を付与するため、また性奴隷に落とされた偶像を崇拝するがごとく、慰安婦像をカリフォルニア州やバージニア州に打ち立てた。このナラティブも日韓外相会談によって効力を失うこととなった。

三度、従軍慰安婦問題を持ち出すには強制連行や性奴隷を上回るだけのストーリーやナラティブを作り出さなくてはならない。依童としての慰安婦も寿命が尽きてリアリティを与えにくくなる。善意の第三者が耳を傾けるだけの何かが必要だからだ。

もちろんまだ見ぬ新たな物語は虚飾に満ちているだろうが、そうであるがゆえに彼らにとって作り甲斐もあるだろう。

日韓首脳3月会談浮上 最終決着共同文書を検討 慰安婦問題 28日外相合意なら 2015年12月27日 00時03分 西日本新聞

Japan and South Korea agree to settle wartime sex slaves row Monday 28 December 2015 12.19 GMT The Guardian

Japan and South Korea Settle Dispute Over Wartime ‘Comfort Women’ DEC. 28, 2015 The New York Times

Japan and South Korea agree WW2 'comfort women' deal 28 December 2015 BBC

South Korea, Japan reach agreement on 'comfort women' Updated 0852 GMT December 29, 2015 CNN

South Korea, Japan Hold Talks on Wartime Korean Sex Slaves Dec 28, 2015, 12:50 AM ET ABC

South Korea, Japan Reach Deal On Women Forced Into Sexual Slavery 12/28/2015 02:36 am ET AP/The Huffington Post

参考URL:
日韓両外相共同記者発表 平成27年12月28日 外務省

Announcement by Foreign Ministers of Japan and the Republic of Korea at the Joint Press Occasion December 28, 2015  Ministry of Foreign Affairs of Japan

Resolution of the Comfort Women Issue Washington, DC December 28, 2015 U.S. Department of State
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コメント

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No title

あけましておめでとうございます。
毎日チェックさせていただいております。

年末の慰安婦問題の韓国との合意には大変驚きました。合意後の両国政府の動きをみていると、今回の合意は一枚も二枚も日本政府が上手であったのではないかと感じてしまいます。また、今回の合意を受けて韓国国民はその矛先を政府へと向け、その活動はより活発になっているようですね。
暇でしたので、就任から約3年、いまだ明確な実績を残せていない朴大統領が生き残る、というか今回の合意を実績とするためのストーリーを妄想してみました。

まず、慰安婦を囲っている親北組織とも言われている利権団体である挺対協をスパイ容疑で口座凍結を行うとともに構成員の取り調べを理由に拘束し慰安婦と引き離しをする。そのうえで基金からの給付をするための根拠として“本物”の慰安婦であるかどうかの聞き取り調査及び日韓両国に存在する慰安婦関係資料との付け合せを行う。
証言と資料に整合性が認められ且つ政府方針に従順な者のみを本物の慰安婦として認定し、基金から一定の給付を行い、今後一切の活動を自粛させる。そうでない者は全て偽物の慰安婦であったという調査結果を公表する。それにより偽物認定をされた自称慰安婦によって政府と国民が騙されていたという構図を作り出し国民感情を政府から自称慰安婦に向けさせる。
いままでの韓国政府の調査能力や外交姿勢に対して批判は出ると思われるが、政府及び国民が被害者であるという形でまとめることで事態の収拾を図る。その後数年間の鎮静化が図られれば慰安婦問題は消えていくのではないかと考えます。
事態の収拾が図られれば、既に話が出ているようですが、通貨スワップなどの援助も一定程度獲得できる可能性も出てくるはずです。親北組織の撲滅と経済援助の獲得があれば今回の合意から生まれる実績となるのではないかと考えます。

以上、お遊びの妄想でした。


vanshoo氏は今後の朴大統領の動きはどうなると思われますか?

Re: No title

北朝鮮の”水爆実験”とタイミングを併せて、日韓外相会談がセットアップされたのならドンピシャになりますね。はてさて、挺対協と親北派を潰す機会を活かせるかどうか。彼らは慰安婦が物故するまで待って、フェードアウトくらいしか出来ないのでは。

韓国には遅滞戦闘を行ってもらうくらいしか出来ないですし、米国の要請がなければそう関わることもないでしょう。通貨スワップなど再度締結したいのなら、情報保護協定や役務相互提供協定が最低限欲しいですね。以前、彼らが蹴りましたから。
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