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党派性の時代来たりなば

ISIS(イスラム国)に感化されたテロリストが、カリフォルニア州サンバーナーディーノで起こした銃乱射事件を受けて、オバマ大統領は新たな銃規制を打ち出した。見本市の即売会や通販で銃が購入される場合の本人確認の厳格化が骨子となる。

その際のスピーチにおいて、大統領が涙を流したことを保守系のメディアであるFOXニュースは「タマネギでも目に入ったのか」と揶揄する一方、リベラル系のメディアは「感動的だった」と持ち上げる。

動画:オバマ米大統領、涙流し銃規制の必要性訴え 2016年01月06日 13:26 AFP BB NEWS

Fox News claims Barack Obama used 'raw onion' to make him cry during gun control speech Wednesday 6 January 2016 Independent

つまり、導入される新しい銃規制の内容(見本市の即売会や通販で購入される場合の本人確認の厳格化など)そのものの効果などの妥当性よりも、主義主張の独善性から来る感情的な対立ばかりが浮かび上がっている。グローバリゼーションが反転して、経済規模そのものが縮小する世界では心理的な許容範囲も狭まっていくからだ。

そもそも己の宗教や信条の視点、属する国家や組織の利害でもってしか他者を見ることはできない人間にとって、見たいものしか目に見えなくなり、聞きたいものしか耳に届かなくなるのは自然だが、それが一層激しくなる。自らの主張の延長線上や自らを取り囲む関係性から外れたものは排除されやすくなる。

そして、従来から議会やメデイアに見られていた、こうした保守とリベラルの対立は一層攻撃的になり、事柄全てに党派性を帯びていく。また中庸的な意見を持っている人は左右両派から叩かれてしまい、いつしかその平衡感覚と他者への慈愛を失って、彼らも狭量な意見に堕して、攻撃的になっていく。

米国では、民主党の大統領候補も極左のバーニー・サンダース上院議員が支持を伸ばし、引きずられる形でクリントン女史も左傾化している。当然、対する共和党は右傾化している。経済が好調とされる米国ですら、こうなのだから欧州でも中道が没落して、極右と極左が台頭するのは自明の理と云える。

すでにマグレブから中東、ウクライナで起きた戦乱の直接的影響が難民危機となって欧州に及んでいる。また南シナ海から東シナ海の情勢も悪化するだろう。ドイツ・ケルンの難民と不法移民による集団暴行事件、サウジアラビアとイランの国交断絶、北朝鮮の“水爆実験”、中共の上海株式市場の急落など年初来の展開は早い。

この流れではグローバリズムが衰退し、ナショナリズムが台頭する。同時にヒューマニズムも押しやられる。国家を越えて個人同士の結び付きで世界を捉えても、如何ともし難い状況が芽生え始めている。ここ20年ほどのグローバリゼーションの進展などで、二重国籍となった人々には心理的な当惑やアイデンティティの危機が訪れるだろう。
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