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超法規的アウンサンスーチーと“位打ち”

ミャンマーの民主化運動の旗手だったアウンサンスーチー女史は「(次期大統領は)自らに権限がない」「大統領より上の存在になる」と発言して、自ら憲法典(第58条の規定)を無視する発言を行ってきた。

この発言の背景には外国籍の配偶者や子供がいる者は大統領になれない憲法の規定がある(第59条)。もちろんこの条文は国軍が仕掛けている。

さらに憲法改正(第436条の規定)には、人民院と民族院の二院制から成る連邦議会のそれぞれ定数75%以上の賛意を必要とし、かつその議会には25%の国軍指名枠の議員(第141条の規定)が存在するため、アウンサンスーチー女史が大統領になる道は予め塞がれているからである。

国民民主連盟(NLD)はアウンサンスーチー女史の大統領就任を阻む憲法規定を一時停止させる法案を提出する準備ではないか、との憶測が囁かれている。

規定の一時停止であれば、議会の4分の3以上の賛成が必要な憲法改正ではないため、議席の25%を割り当てられている国軍が事実上の拒否権を発動できないからだ。

Myanmar speculation mounts over Suu Kyi 'president move' 8 February 2016 BBC

当然、己の地位を高めたり、得たりすることが民主化とは直結しない。アウンサンスーチー女史は超法規的な存在への道をひた走っている。対する国軍はクーデターを考慮するだろうが、もう一つの可能性としては国民民主連盟(NLD)の議員やロヒンギャを除く少数民族勢力と手を結び、女史に対して、“位打ち”を仕掛けることだろう。

女史の政治的失敗を待つか、大統領権限を骨抜きにするか、その過程で大統領の意思決定を通さない政治が横行するかもしれない。

結局、アウンサンスーチー女史がミャンマーの民主主義への移行プロセスと、民主主義の健全な育成を阻害することには変わりなさそうだ。
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