スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

フィリピンの世襲される“ポーク・バレル”

フィリピンの副大統領選では、1986年のエドゥサ革命によって逐われたフェルディナンド・マルコス大統領の子息、バンドン・マルコス(フェルディナンド・マルコス2世)上院議員が世論調査で首位に立った。

Marcos Family Resurgent as Bongbong Gains in Philippine Race February 23, 2016 — 9:17 AM JST Bloomberg Business

同国では大統領選挙と副大統領選挙が同時にかつ別々に行われるために、ランニングメイトのいずれかが落ちて、それぞれの候補がたすき掛けで当選して、正副大統領が著しい政治対立に陥ることがある。

2001年、弾劾が成立して辞任したエストラーダ大統領の後を承けて副大統領から昇格したアロヨ大統領が好例。そのアロヨ大統領も任期満了後の2012年に公金流用の疑いで逮捕・起訴されている。

フィリピンは“ポーク・バレル(樽詰めの豚肉)”と呼ばれる利益誘導型の腐敗政治が盛んである。利権を再分配するための政治的地盤を守るために、縁故者が政治的要職を占めることが多い。副大統領に名乗りを上げたバンドン・マルコス上院議員はフェルディナンド・マルコス大統領の出身地、北イロコス州に地盤を有している。

マルコス大統領の20年間続いた政権の腐敗を受けて、大統領と上下両院(元老院と代議院)議員、州知事の多選禁止が定められた。大統領は任期6年で再選禁止、上院議員は任期6年で3選禁止、下院議員は任期3年で4選禁止、とそれぞれ決まっている。この多選禁止による議席の喪失を回避するために、父母兄弟姉妹ほか親戚で議席をたらい回しにする。

例えば、北イロコス州の代議院第2区は1998年以降、フェルディナンド・マルコス大統領の縁戚だけで占められている(従兄弟や甥を含めるとそれ以前から独占)。長女のアイミー・マルコス~長男のバンドン・マルコス~妻のイメルダ・マルコスと続いている。そして、彼らは下院議員から州知事や上院議員に鞍替えして、政治的地盤を堅守する。

このように革命や弾劾、逮捕・起訴で逐われても、縁故者が立候補して当選させることで、その政治的地盤は失われることがない。エストラーダ大統領はマニラ首都圏のサンフアン市に地盤を有しており、弾劾後に上院議員を妻、長男、次男が務めている。逮捕・起訴されたアロヨ大統領の二人の子息も同様に下院議員を務めている。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

プロフィール

vanshoo

Author:vanshoo
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。