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ネオコンの『裏切られた革命』

ネオコン(新保守主義者)には、永続的な革命論を説いたトロツキーの影響が垣間見られる。世界に民主主義を輸出する、といった姿勢はイラク戦争や色の革命に見られてきた。共産主義者が革命を輸出するのなら、こちらは民主主義を輸出するという具合だ。

トロツキーは一時、レーニンの後継に擬せられたが、官僚機構を支配するスターリンとの権力闘争に敗れて、亡命先のメキシコで暗殺される。彼はスターリンの一国社会主義に対比して永続革命論を説いていた。

ネオコンは、思想的にはトロキストが現実主義に目覚め、政治的には保守派勢力に転向して、党派としては民主党から共和党に鞍替えしたものだった。

民主党のふたりの大統領、ジョン・F・ケネディとリンドン・ジョンソンが、公民権運動に代表されるような社会改革を行って、リベラルの一大潮流を作り上げた。

これに対して、モンロー主義を支持する伝統的保守、公民権運動で民主党から離れた福音派、小さな政府を支持するリバータリアン、そしてネオコンに代表される反共主義者を結集させたのが、現在の共和党の姿である。

しかし、『フランス革命の省察』を著したエドマンド・バークがフランス革命とつづく革命戦争に遭遇したとき、保守が誕生したことを考えれば、イデオロギーを輸出していくネオコンの姿勢は、そもそも保守に馴染まないとも云える。

共和党・民主党異色の大統領候補二人がいずれも従前の世界政策に対して、伝統的な孤立主義に回帰している。

2016年2月26日のエントリーでも述べたように、

保守系のアメリカン・コンサヴァティブ誌は民主党の大統領候補、自称社会主義者のサンダース上院議員が最も孤立主義の傾向が強いと断じる。

また、共和党の大統領候補、資本主義の権化であるトランプ氏は1980年代の日米経済戦争の頃の対日観を以ってジャパン・バッシングを行っている。もとより平均的な米国人の北東アジアの認識においては日本も韓国も中国も同じであるが。

トランプ氏のジャパン・バッシングを批判するナショナル・インタレスト誌は、経済と軍事の両面において日本は競争者ではなく同盟国である、と指摘する。

OPEN LETTER ON DONALD TRUMP FROM GOP NATIONAL SECURITY LEADERS MARCH 2, 2016 War on The Rocks

GOP hawks declare war on Trump 03/02/16 05:55 PM EST Politico

伝統的な孤立主義に回帰する大統領候補、特に共和党の大統領候補に一番近いトランプ氏に対して、安全保障の政策を立案する専門家たちの反発は大きい。

117人の連名で公開書簡を送りつけたり、共和党にすら反旗を翻して、ネオコンの創始者アーヴィング・クリストルは「第三の候補を見出して支援するべき」と述べ、ロバート・ケーガンは「ヒラリー・クリントン女史で行くしか選択肢はない」と断じる。ネオコンが民主党に帰還する日も近いのかもしれない。
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