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南シナ海を支配するのは国際法秩序か華夷秩序か

2016年1月30日、米海軍第7艦隊のイージス駆逐艦カーティス・ウィルバーは、中共が実効支配する西沙諸島(パラセル諸島)のトリトン島の12海里を事前通知を必要としない無害通航権を行使して通過した。2回目の航行の自由作戦(freedom of navigation operation)である。

1回目は2015年10月27日、米海軍第7艦隊のイージス駆逐艦ラッセンによって、中共が埋立を行っている南沙諸島(スプラトリー諸島)のスービ礁の12海里を通航したものである。

前回と今回の違いは人工島と島嶼の違いに発する。人工島に領海はないが、島嶼には領海があり、外国の軍船は無害通航の場合に限り、領海を通過できる。

無害通航権は、国際海洋法に基づき外国の軍船であっても、武力行使、威嚇、演習、情報収集、宣伝、積荷や航空機の離発着、漁獲、測量、通信妨害などを行わず、領海を主張する国に対して無害であれば、事前通知なしに通航できる権利である。

しかし、中共は自国の法律を盾に外国の軍船は領海に入るには事前通知せよ、と主張する。これでは中共の国内法が国際法を優越することになる。中共の領海を通過するのに、中共の慈悲を乞うというのであれば、それは国際法秩序ではなく、華夷秩序が南シナ海に出現する。

U.S. carrier group sails into waters claimed by China 12:35 p.m. EST March 4, 2016 USA Today

China Rejects Latest US FONOP in the South China Sea February 02, 2016 The Diplomat

米艦、中国支配の島から12カイリ航行=南沙に続き西沙で作戦-南シナ海 2016/01/31-00:44 時事ドットコム

中国共産党は、“海洋における法の支配”という人類共通の公共財を利用して、安全なシーレーンを通り、貿易上の利益を得ながら、同時にそれを維持する費用を負担せず、それどころかその財を毀損する行為を行っている。

国際法の原則を否定する状況が継続すればどうなるか。はて伝統的な支那社会なるものは、西欧社会に起源を持つ国際法秩序と、その社会に属しているのか、という疑念を招いて、全体の国際法秩序が崩壊しかねない。

たしかに発展過程にある国家は、政治的権力の配分を変更せよ、と要求する。彼らは現在、領土や通貨について要求している。

しかし、人工島を巡る要求が通れば、国際法の領土・領海・領空の概念をすべて書き換えることになる。つまり、既存の国際法における権利の再分配ではないのだ。

南シナ海の紛争は、見方を変えれば国際法秩序を守る戦いと云える。
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